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5. Fedora の変更点 - 特定の方向け

5.1. 回路設計

5.1.1. gtkwave

gtkwave は、 3.3.41 から 3.3.51 に更新されました。多くの変更があります。
  • Vermin において、より新しい要素をサポートしました。
  • rtlbrowse コードウインドウで、スクロールホイールをサポートしました。
  • vpd2vcd によって、 VPD をサポートしました。
  • vermin において、 do-nothing generate の初期的なサポートをしました。
  • "Open Hierarchy" オプションを追加しました。これは、 SST を展開し、Signals ウインドウで選択された特定の信号の階層を選択します。
  • FsdbReader の初期的なサポートをしました。
  • VCD/FST/FSDB のスコープタイプに、 generate を追加しました。
  • すべての信号が FST_VD_IMPLICIT と定義されていない時には、SST に、信号方向を示すカラムを表示します。
  • vcd2fst ヘルパー実行形式ファイルを使って、FSDB から FST へと、in/out/inout を抽出できます。
  • SV 構造体、ユニオン、クラス、パッケージ、プログラム、そしてインタフェースがサポートされます。
  • VCD と FST において、 SV データ型である、bit, logic, int, shortint, longint, byte, enum, そして shortreal の初期的なサポートをしました。FST で、疎な配列データ型をサポートしました。(今のところ、gtkwave では使われていません。)
  • FST において、begin/end 属性をサポートしました。(今のところ、gtkwave では使われていません。)これによりいろいろなデータを構造ツリーの中に埋め込むことができます。
  • 属性メカニズム (FST_AT_MISC/FST_MT_COMMENT) によって、 FST ファイルに $comment を格納することができます。
  • FST ファイルに、環境変数の情報を格納することができます。(FST_MT_ENVVAR)
  • SST 名前フィルター検索で、方向のフィルターを追加しました。つまり、正規表現の前に、+I+, +O+, +IO+, +B+, あるいは +L+ を加えて、追加のフィルタリング条件とすることができます。方向フィルターは、大文字小文字を区別しません。
  • FST,内部的 VCD ローダー、そして vcdfst/fst2vcd についても、 VHDL 階層タイプを追加しました。
  • FST に、 VHDL を追加しました。(これにより、他の言語も可能となります。)gtkwave はこれらの型(つまり、signal + std_ulogic) を処理することができます。しかし、現在では、それらをサポートするシミュレーターはありません。
  • PNG 画像に保存するメニューオプション "/File/Grab To File" を追加しました。
  • FST に、 VHDL パッケージ型を追加しました。
  • fstWriterSetSourceStem() を追加しました。これにより、書き込む時に、 FST ファイルに source stem を埋め込むことができます。
  • examples/gtkwaverc accel オプションを新しくして、gtkwave メインウインドウのメインメニューの現在の状態を反映させました。
多くのバグ修正と内部的な改善がたくさんあります。詳しくは、ChangeLog あるいは、ウエブサイト http://gtkwave.sourceforge.net/ を参照下さい。

5.1.2. XCircuit

xcircuit は、 3.7.44 に更新されました。バージョン 3.7 では、選択機能が変更され、要素の点とセグメントと、要素全体の両方が選択可能となりました。これにより、 "edit" 機能は、多くの要素を一度に stretch することができます。
オブジェクトの linewidth 不変性が追加されました。オブジェクトインスタンス ( 回路シンボルのような)は、 linewidth 不変にすることができます。つまり、オブジェクトを、 linewidth を変えることなくスケールすることができます。これにより、ある種の回路シンボルを、同じスキーマティックにある他のものに対して相対的にリサイズしながら、ピンでの線の幅が不連続にならないで済みます。
他にも多くの便利が機能追加があります:
  • パスの隣り合ったスプラインで、スプライン制御ポイントを追跡する。
  • Clipmasks (他の要素のビューをクリップするのに、シェープが使えます。)
  • ポリゴンから曲線への変換ルーチン
  • 要素を raise/lower するときの undo/redo
  • 要素を raise 、 lower するときのシングルステップ
  • グラディアントフィールドジェネレーター ---グラフィックイメージタイプから、色分けされたフィールドが作られます。

5.2. アマチュア無線

5.2.1. fldigi

fldigi は 3.21.76 に更新されました。次の変更が含まれます:
  • ADIF ロギングの改善
  • 微弱信号 MFSK の改善
  • THOR における改善
  • ARQ クライアント利用時の UTF-8 の表示機能
その他さまざまなもの。
詳細は http://www.w1hkj.com/Fldigi.html を参照してください。

5.2.2. gnuradio

Fedora 20 は gnuradio 3.7.1 が含まれます。
主な新機能は:
新しいブロックは gr::analog::fast_noise_sourcegr::analog::agc3_* を含みます。agcagc2agc3 ブロックは統一されたインターフェースを持ちます。新しいコンポーネント gr-fecgr-channels が追加されました。新しいツールにより out-of-tree VOLK ライブラリを生成できます。
http://www.gnuradio.org にこれらの変更の詳細と膨大なドキュメントがあります。

5.2.3. qucs

qucs が 0.0.17 に更新されました。いくつかの主な改善は:
  • 新しい BSIM nMOS と pMOS のモデル
  • m-code 即時ソルバーインターフェース
詳細は http://qucs.sourceforge.net を参照してください。

5.2.4. trustedqsl

trustedqsl が 1.14.3 に更新されました。更新には、いくつかの CQ ゾーン、重複処理の改善、いくつかのエラーメッセージの改善などが含まれます。
詳細はプロジェクトのウェブサイト http://sourceforge.net/projects/trustedqsl/ にあります。

5.2.5. xastir

xastir 2.0.4 は多くの変更とパフォーマンス改善を含みます。詳細は、ヘルプファイルまたはプロジェクトのウェブサイト http://www.xastir.org を参照してください。

5.2.6. xnec2c

xnec2c が 2.3 に更新されました。2.1 と 2.3 の変更点は、ほとんどのユーザーが気がつかないものですが、アプリケーションの内部はクリーンアップされています。これらの変更の多くは、xnec2c に計算エンジンを提供する nec2c パッケージに関係するものです。
アプリケーションのウェブサイトが http://www.qsl.net/5b4az/pages/nec2.html にあります。