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リリースノート
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4. Fedora の変更点 - 開発者向け
4.1. 開発
4.1.1. ACPICA ツール
ACPI サブシステムの開発者は、Fedora でより多くのリソースを得ることができます。
acpica-tools
パッケージは、既存の
iasl
と
pm-tools
パッケージを置き換え、すべてのツールが、
http://acpica.org
から得られるようにしました。
4.1.2. 開発支援
著名な言語とプラットフォームにおいて、コーディングプロジェクトを開始するためのツールである Developer Assistant がアップデートされ、グラフィカルユーザインタフェースがつき、 devassist-docs パッケージでドキュメントが提供され、機能改善がありました。
4.1.3. Perl 5.18
Fedora 20 の Perl はバージョン 5.18 になり、多くの素敵な変更があります。
新機能
Unicode 6.2 がサポートされました。
Unicode プロパティのマッチングがより高速になりました。
next, last, redo, と dump オペレータは、実行時に計算されたラベルをサポートします。
kill 関数は、シンボリックな名前を指定してブロセスグループにシグナルを送れるようになりました。
lexical サブルーチンの実験的サポートが入りました。
perl -V データを構造的な方法でアクセスする Config::Perl::V モジュールが、コアモジュールに入りました。
DTrace/SystemTap に、op-entry, loading-file, と loaded-file という新しいプローブが提供されます。
変更点
ハッシュは、デフォルトでランダム化されます。ということは、ハッシュからキーと値が返る順序は、 perl を実行するたびに変わるということです。ランダム化は、環境変数 PERL_PERTURB_KEYS をゼロにすることで無効にできます。
qw() オペレーターは、暗黙的なカッコを意味しなくなりました。
\N{} シンタックスを使って指定される未知の文字の名前は、コンパイル時に処理され、シンタックスエラーを起こすようになりました。
垂直タブは、空白とみなされるようになりました。
環境変数に入っている値は、デフォルトでバイト文字列です。
I/O への readline 関数は、指定されたバイト数でなく、文字数を読むようになりました。
引用符で区切られるヒアドキュメントは、常にマーカーの次の行から始まるようになりました。
英数字のオペレーターは、必ず、正規表現のデリミターと離して置かないといけなくなりました。
スマートマッチと、レキシカルな $_ は、実験的となりました。問題があることがわかったためです。
$< と $> 変数を入れ替えるのは、望まれない結果となることがあります。変更された変数を局所的にすることをお勧めします。
なくなった機能:
PL_sv_objcount XS 変数はなくなりました。
文字をクラス分けするすべての XS 関数はなくなりました。
to_uni_lower_lc, to_uni_title_lc, そして to_uni_upper_lc XS 関数はなくなりました。
Perl 開発者は、
http://search.cpan.org/dist/perl-5.18.0/pod/perldelta.pod
と
http://search.cpan.org/dist/perl-5.18.1/pod/perldelta.pod
で、このリリースの完全な説明を読むのがよいでしょう。
4.1.4. python-setuptools がアップデートされました
python-setuptools
パッケージが、 バージョン 0.9.x シリーズにアップデートされました。このリリースシリーズは
setuptools
と
distribute
アップストリームプロジェクトをマージし、これにより API とふるまいに多くの変更点があります。
この変更は、ほぼ以前のバージョンと互換ですから、Fedora の Python パッケージが損なわれることはないはずです。あなたがそれ以外の Python ソフトウエアを書き、あるいは配布しておられ、影響を受けるかもしれないと思われるときは、
http://pythonhosted.org/setuptools/merge.html
と
https://pypi.python.org/pypi/setuptools#changes
を参照下さい。
4.2. GCC ツール
4.2.1. Boost 1.54.0 Uplift
boost
がバージョン 1.54.0 に更新されました。多くのバグ修正を行い、3 つの新しいライブラリが含まれます。ロギングのための
Boost.Log
、Type Traits Introspection のための
Boost.TTI
、概念に基づいた実行時ポリモーフィズムのための
Boost.TypeErasure
です。
http://www.boost.org/users/history/version_1_54_0.html
にあるアップストリームのリリースノートに詳細な情報があります。
4.2.2. GLIBC 2.18
Fedora 20 は GNU C Library のバージョン 2.18 を同梱します。このリリースの詳細は
https://sourceware.org/ml/libc-alpha/2013-08/msg00160.html
にあるアップストリームのリリースアナウンスを参照してください。
4.3. Haskell
4.3.1. ghc
GHC がバージョン 7.6.3 に更新されました。Haskell Platform が 2013.2 に更新されました。多くのパッケージが更新され、新しいパッケージの
idris
やさまざまライブラリが追加されました。新しくシンプル化された Haskell Packaging Guidelines の改訂版に従うために、すべてのパッケージが更新されました。
ghc-7.6 は公式に llvm-3.3 をサポートしていないことに注意してください。そのため、(特に llvm バックエンドが標準になっている ARM において) これを使用するときに、いくつかの問題があります。
4.4. ウェブ開発
4.4.1. WildFly 8
Fedora 20 は
WildFly 8 Application Server
を含みます。以前は
JBoss Application Server
として知られていた、非常に有名な Java EE プラットフォームです。WildFly は非常に高速、モジュール型、軽量なサーバーです。WildFly により、多くのアプリケーションを導入したサーバーのクラスターを簡単に実行および管理できます。
http://wildfly.org
で、 WildFly を始めてみましょう。
4.4.2. Ruby on rails
Fedora 20 は有名な Ruby on Rails ウェブフレームワークのバージョン 4.0 を含みます。この最新のリリースは、より良いモジュール化に加えて、機能、性能、セキュリティの改善を含みます。
Ruby on Rails 4.0 のドキュメントが
http://weblog.rubyonrails.org/2013/6/25/Rails-4-0-final/
と
http://api.rubyonrails.org/
にあります。
Ruby on Rails 4.0 に移行するユーザーは、プロジェクトのアップグレードガイドとアップストリームのリリースノートの詳細情報から支援を受けることができます。
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